シングルアゲイン ①|ひとりの時間へ戻ってきた

ひとりで生きる力

妻でもなく、母親だけでもない。ひとりの女性として、自分らしい人生を取り戻していく記録。


3年前、私は離婚をしました。

そのことを後悔したことは、今日まで一度もありません。

離婚という言葉には、どこか「失敗」や「終わり」のような響きがあるかもしれません。

でも、私にとっては違いました。

むしろ、自分自身のところへ戻ってきた感覚でした。

夫婦という単位は、もともと少し苦手でした。

結婚前から、どこかで気づいていたのだと思います。

誰かと一緒に暮らすことよりも、ひとりで静かに過ごす時間によって、私は回復する人間なのだと。

でも、その違和感を見て見ぬふりをしました。

結婚すれば変われるかもしれない。

夫婦になれば自然になじめるかもしれない。

そんなふうに思っていたのかもしれません。

もちろん、相手に非があったわけではありません。

ただ、私には私の性質があった。

人と暮らすことで満たされる人もいる。

でも私は、ひとりの時間の中で自分を取り戻す人だった。

それに気づくまで、少し時間がかかりました。

シングルアゲイン。

私は戻ってきました。

伴侶を持たない、ひとり身の時間へ。

ソロノートには、そのことだけが大きな丸で記されています。

「ひとりでいることを選んだ」

それは孤独ではなく、自分を大切にするための選択でした。

自由と引き換えに手にしたもの

ソロタイムで、何が一番回復するのか。

それは、好きな人と、好きな場所で、自分らしく暮らせる自由です。

誰かの予定に合わせるのではなく、
自分が心地よいと思う場所を選ぶ。

静かな時間を守る。

自分の感覚を置き去りにしない。

その自由は、私にとって大きな意味があります。

ただ、ひとつだけ揺らぐ瞬間もあります。

それは、お金のこと。

ひとりで生きるということは、自由であると同時に、自分の生活をすべて自分で支えるということでもあります。

稼ぐということが、これほど過酷なことだったとは。

自由には責任が伴う。

でも、それでも私は思います。

誰かに合わせて自分を失うより、
自分自身を守りながら生きる道を選びたい。

私は今日も、ひとりの時間の中で、自分の人生を歩いています。

次の章では──

あの頃の私は、離婚して「ひとり」に戻れたことだけで満足していた。

でも数年後、もう一つの別れが待っていることを、この時の私はまだ知らなかった。

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シングルアゲイン ②|子育てが終わる時、母親は何を失うのか
16歳の娘を育てる48歳シングルマザー。仕事を辞めた日に感じた孤独、娘に「家族と思っていない」と言ってしまった後悔、子育て後に揺らぐ母親の存在価値について綴った心の記録です。