湖上の空|一冊の本から生まれた、物語のあるブレスレット

湖都香シリーズ

湖と空のあいだで、志を抱く

一冊の本との出会いから、このブレスレットは生まれました。

今村翔吾さんのエッセイ『湖上の空』を手に取ったこと。

その一冊に心を動かされ、読み進めるうちに、私は自分自身のことを考えるようになりました。

私は何者なのだろう。
何のために生まれてきたのだろう。
これから、どこへ向かっていくのだろう。

そんな問いを抱えたとき、私が暮らす大津の町から見える琵琶湖と、その向こうに広がる空を眺めると、不思議とまた元気になれることに気づきました。

唐崎神社の境内から、びわ湖を眺める。
湖の向こうに見えるのは、滋賀県草津市・守山市方面です。

毎日乗り降りするJR湖西線・唐崎駅のホームから、琵琶湖に向かってまっすぐ伸びる道。

琵琶湖の青は、ひとつではありません。

空の色を映しながら、朝、昼、夕暮れ、晴れの日、曇りの日、雨の日――その表情を変えていきます。

晴れた日にはブルーメノウ。
曇りの日にはアマゾナイト。
雨の日にはモスアゲート。

湖面に生まれる無数の表情は、まるで種類のちがう天然石のようです。

変わり続けるのに、そこにある。
さまざまな色を映しながら、それでも琵琶湖である。

その姿を見ていると、過去と今の自分のギャップや、言っていることとやっていることの矛盾さえも、少しだけそのまま受け止められる気がします。

唐崎駅から、びわ湖へ向かってまっすぐに伸びる道。
この道に立つと、目の前にびわ湖がある。
なぜか、湖が自分の味方でいてくれるように感じる。

なんだか、毎日生きていくのは大変です。

それでも、そのすべてを抱えながら、自分自身の人生を歩いていく。

湖と空のあいだに立ち、まだ見えない対岸を眺めながら、自分の中にある「志」に思いを馳せる。

このブレスレットは、そんな時間から生まれた作品です。

間もなく日暮れ。
ブルーメノウは、静かなびわ湖を。
シトリンは、暮れゆく空に浮かぶ月を表しています。
湖と月。
一日の終わりに、そっと寄り添う二つの輝き。