勤める先の会社に捧げる一時間。
自分で仕事をつくるための一時間。
どちらも同じ六十分なのに、その中身はまるで別物だ。
会社に預ける一時間と、
自分の未来に投資する一時間。
時計が刻む時間は同じでも、積み重なっていくものは、まったく違う。
前者は時給1300円。
一方、後者は時給0円。
明日の生活を考えれば、私は1300円を選んでしまう。
生活費は待ってくれない。家賃も、食費も、電気代も、現実として目の前にある。
だから、多くの人は時給1300円の一時間を選ぶ。
私も同じだ。
でも、それだけを選び続けたら、「自分で仕事をつくる人」には、いつまでたってもなれない。
だから必要なのは、1300円を捨てる勇気ではなく、0円の一時間を守り続ける覚悟なのかもしれない。
今、私は失業中だ。
もちろん、明日の生活費のことを考えずにはいられない。
だから求人を探し、応募し、面接を受ける。
けれど、応募してから結果が届くまでの時間だけは、誰のものでもない。
会社のものでもない。
私だけの時間だ。
生かすも、生かさないも、自分次第。
その自由は、ときに大きなプレッシャーでもある。
「何もしなかったら、この時間は戻ってこない。」
そんな焦りもあった。
だから私は、この期間だけは、自分の未来のために時間を使おうと決めた。
ブログを書き、サイトを整え、これから先につながる小さな種を、一つずつ蒔いていった。
収入は0円。
成果も、まだ見えない。
それでも、この時間は決して無駄ではなかったと思う。
種を蒔いたその日に花は咲かない。
だからといって、その時間に価値がなかったわけではない。
むしろ、自分で仕事をつくる人は、この「時給0円」の時間を積み重ねてきた人なのだと思う。
次の仕事が決まれば、また会社に一時間を預ける日々が始まるだろう。
それでいい。
生活を支える時間は必要だから。
ただ、これからはその中に、未来へ投資する一時間も残しておきたい。
時給1300円の一時間と、時給0円の一時間。
どちらかを選ぶ人生ではなく、どちらも大切にできる人生を目指したいと思う。

