新しい仕事が始まりました。
勤務初日を迎えるまで、私は何度も考え続けていました。
このまま、この働き方を受け入れるのか。
それとも、自分の中にある違和感に向き合うのか。
社会保険への加入。
制度として必要なことであることは理解しています。
会社には会社のルールがあり、社会には社会の仕組みがあります。
それを否定したいわけではありません。
ただ、私の中には簡単には整理できない気持ちがありました。
私はこれまで、ひとり親として生活を築いてきました。
利用できる制度を調べ、働き方を選び、娘との暮らしを守るために、その時々でできることを精一杯考えてきました。
何年もかけて、少しずつ整えてきた暮らし。
その形が、大きく変わろうとしているように感じたのです。
「社会保険・厚生年金への加入は義務です」
その言葉を聞いた時、制度への不満というよりも、
これまで自分なりに積み重ねてきたものが、一瞬で変わってしまうような不安がありました。
だから私は、勤務初日に一通の手紙を書きました。
自分の気持ちを、きちんと言葉にしたかった
手紙を書いた理由は、制度を拒否するためではありません。
会社に無理をお願いするためでもありません。
ただ、自分がなぜそこまで迷っているのか。
その背景を、きちんと伝えたかったのです。
ひとり親として暮らしてきたこと。
生活を維持するために、何年も試行錯誤してきたこと。
自分なりに築いてきた暮らしがあること。
それを、ただ「決まりだから」という一言だけで終わらせたくありませんでした。
もちろん、会社の判断や制度上の決まりがあることも分かっています。
希望が通るかどうかではなく、
自分の人生に関わることだからこそ、自分の言葉で伝えることに意味があると思いました。
手紙を書き終えたあと、少し心が静かになった
送ったあと、結果がどうなるかは分かりませんでした。
希望通りになるかもしれない。
ならないかもしれない。
それでも、不思議と心は少し落ち着いていました。
なぜなら、初めて自分の気持ちを置き去りにせず、行動できたからです。
これまでは、環境に合わせることを優先してきました。
生活のため。
子どものため。
それは必要な選択でした。
でも、これからはそこにもう一つ加えたいと思っています。
「自分自身の人生のため」という選択です。

会社は目的地ではなく、通過点
今回の仕事も、生活を支えるための大切な土台です。
働くことを否定しているわけではありません。
ただ、私の人生の最終地点ではない。
会社は、私にとって目的地ではなく、通過点なのだと思います。
制度の中で働いても、自分の人生の舵は、自分で握っていられる。
私が本当に育てたいものは、
自分で価値を生み出し、
自分で生計を支え、
自分らしい働き方を選べる力です。
そのために、今できることを始めています。
ソロノート。
ZEN MARK。
湖都香ブレスレット。
HARMONY Collection。
小さな商品づくり。
販売への挑戦。
そして、開業という新しい一歩。
まだ大きな結果が出ているわけではありません。
でも、小さな種はすでに手の中にあります。
今、勤務後の時間を「消費」ではなく「未来を育てる時間」に変えていきたいと思っています。
私が急いでいるのは、仕事を辞めるためではありません。
自分の人生を、自分で支える土台を育てるためです。
会社という場所を通過しながら、
私は少しずつ、自分自身の未来へ向かって歩いていきます。
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